エルメス ボリードの魅力|サイズ・定価・入手方法を解説
目次

ボリードには、クラシックな27や31と、原型に立ち返った「ボリード1923」という2つの系統があります。同じボリードでも見た目と入手しやすさが違うため、まずここを分けて考える必要があります。
本記事では、2つの系統の違い、サイズごとの寸法と定価、A4が入るのはどれか、そして買う前に知っておきたい使い勝手を整理します。サイズ選びに迷ったときは、GINZA CELIA公式LINEからお気軽にご相談ください。
この記事でわかること
- ボリード1923とクラシックなボリードの見分け方
- サイズごとの寸法と、2026年2月改定後の定価
- 27・31は今も買えるのかという実情
- A4の書類が入るのはどのサイズか
- ボリードが向く使い方と、向かない使い方
ボリードとはどんなバッグか
ボリードはエルメスの歴史のなかでも特別な位置にあるモデルです。背景を知っておくと、形の意味が見えてきます。
自動車用の旅行鞄から生まれた
ボリードの原型は1923年に作られた自動車用の旅行鞄で、当時は「車のための鞄」と呼ばれていました。のちに流星(火球)やレーシングカーを意味するボリードという名前に改められています。
半円のドームを思わせる丸みのある形は、自動車の丸いトランクに収める前提から生まれたものです。ハンドバッグでありながら旅行鞄の骨格を持つ点が、ボリードの構造上の特徴です。
ファスナーを初めて採用したハンドバッグ
ボリードはファスナーを採用した最初のハンドバッグとされます。当時のエルメスが北米でこの仕組みを見出し、フランスでの使用権を得たという経緯があります。
ファスナー自体を発明したのはエルメスではありません。バッグに取り入れた最初の例、という理解が正確です。
ボリードの2つの系統
現在流通しているボリードは、クラシックな仕様と1923という2つに分かれます。見た目の違いははっきりしています。
このほか、本体に車輪を付けた小型のバッグ(ボリード オン ホイールズ)やバックパック、メッセンジャーバッグなど、本記事で扱う2系統に収まらないボリードもあります。
ボリード1923 ― 前面がすっきりしている
1923は原型に立ち返ったラインで、主に流通しているのはミニ・25・30です(大型の45もあるとされます)。クラシックな仕様にある楕円のパッチと、本体の下から3分の2ほどの高さを横に走るステッチがなく、面が無地ですっきり見えます。

クラシックなボリード ― 27・31・35・45
従来からの仕様は27・31を中心に展開されます。前面を横切るステッチが入り、楕円のパッチが付くのが外見上の違いです。

35・45のサイズもありますが、45は柔らかい仕立ての別仕様も流通しており、一般的なクラシック仕様が現在も継続して展開されているかは明確ではありません。ここでは、中古市場で比較検討しやすい27と31を中心に解説します。
クラシック系にはカデナと呼ばれる南京錠と鍵が付属するものが多くあります。ただし、サイズや仕様によって付属品が異なるため、鍵の有無だけで系統を判断するのは避けましょう。本体のステッチと楕円のパッチを確認すると見分けやすくなります。
サイズと寸法、2026年の定価
ボリードはサイズ表記と実寸が一致しないことがあります。数字だけで判断せず、実寸で比べてください。
公式の実寸は型番と一致しない
ボリード1923の25は、型番が25でありながら実寸は横26cm×高さ20cm×マチ10cmです。ストラップは84cmで、取り外しができます。
型番の数字はおおよその目安であって、実寸そのものではありません。1cm前後の差は珍しくないため、収納力が決め手になる場合は実測値で確認してください。
サイズ別の寸法と定価
主要なサイズを並べると次のようになります。定価は2026年2月の改定後の参考価格です。
| サイズ | 実寸(横×高さ×マチ) | A4用紙 | 定価(税込・参考) |
|---|---|---|---|
| 1923 ミニ | 18.5×14.5×8cm | 入らない | 1,061,500円(エバーカラー) |
| 1923 25 | 26×20×10cm | 入らない | 1,287,000円(エプソン) |
| 1923 30 | 30×23×13cm | ぎりぎり(余裕は数mm) | 1,518,000円(エプソン) |
| 27 | 27×20×10cm前後 | 入らない | 2026年の改定後は確認できず(出回る数値は前年の価格である疑いがあります) |
| 31 | 31×23〜24×12〜14cm | 入る(余裕1cm強) | 1,672,000円(トリヨンクレマンス) |
※1923のミニ・25・30は公式掲載の実寸です。購入前に実物のサイズもご確認ください。手作業による仕立てや測定方法によっても寸法は前後します。
A4を入れたいなら31以上
A4用紙は21cm×29.7cmです。横向きに入れるには横幅が29.7cm以上、高さが21cm以上必要になります。
ただし31という数字にも仕様違いがあり、派生によって寸法が異なる場合があります。数字だけでなく実寸で確認してください。
25・27・ミニは横幅が足りず入りません。1923の30は横幅30cmで条件を満たしますが、余裕は3mmしかありません。書類を出し入れする動作を考えると実用的とは言えず、余裕をもって入れたいなら31が基準になります。
27・31の実情と、ボリードの探し方
ボリードを調べると27や31という数字がよく出てきます。ただし入手のしやすさは1923と異なるため、現状と探し方を押さえておく必要があります。
廃番ではないが、店頭の主役ではない
27・31はエルメスの商品としては存在し、廃番になったわけではありません。ただし、エルメスの公式オンラインに27・31が掲載されることはほとんどありません(掲載内容は国や時期によって異なります)。店頭でも常時並ぶサイズではありません。
27・31を希望する場合は、見つかったときに判断できるよう条件を決めておくことをおすすめします。
1923を専門店で探す場合
1923のミニ・25・30は正規店なら定価で購入できますが、希望の色や素材が並ぶ時期は読みにくいモデルです。専門店であれば、サイズや素材の異なる個体を並べて比べながら選べます。購入先ごとの違いはエルメスはどこで買う?でまとめています。
専門店の価格は色・素材・金具・状態によって1点ごとに変わるため、候補の個体ごとに確認してください。在庫はボリードコレクションでご覧いただけます。
価格情報の扱いに注意する
27については、2026年2月の価格改定後の定価を確実な数値としてご案内できない状況です。インターネット上の価格情報には、改定前の金額や別モデルの金額が混在する場合があるため、購入時点の価格を確認することが大切です。
31については1,672,000円(税込)が参考価格として挙げられます。ただし、仕様や価格改定の時期によって異なる可能性があるため、購入予算を決める際は、検討している仕様の最新価格をご確認ください。
ボリードの使い勝手 ― 向く使い方と向かない使い方
ボリードには構造から来る特性がいくつかあります。いずれも知っておけば対処できるものなので、購入前に押さえておいてください。
開口部が端まで開く
ファスナーは半円の形に沿ってカーブし、ほぼ底に近い位置まで開きます。大きく開くため中身が見渡しやすく、出し入れはしやすい構造です。
購入前に一度、実物で開閉の滑らかさを確かめておいてください。個体によって動きの渋さに差があります。
内部は1室。形の保ち方は素材で変わる
内部は仕切りのない1室です。底には鋲が付いているとされ(1923のミニでは5つという情報があります)、置いたときに底革が接地しにくい構造です。
ただし形の保ち方は素材次第です。型押しのエプソンはかたちが崩れにくく、クレマンスなど柔らかい革は荷物の重みで沈みます。かたちを保ちたい場合はエプソンを選ぶか、詰め物を入れて保管してください。革ごとの特徴はエルメスの革素材比較で詳しく解説しています。
1923の25・30は斜め掛けを前提にしない
1923の25はストラップが84cmで、肩に掛けるとバッグは腰より高い位置にきます。公式にも手持ちと肩掛けのバッグとされ、斜め掛けで身体の反対側まで回す使い方には向きません。
裏を返せば、手持ちと肩掛けを切り替えて使う分には扱いやすいバッグです。両手を完全に空けたい用途であれば、斜め掛けに対応した1923のミニ(ストラップ105.6cm)か、別のモデルを検討したほうが満足度は高くなります。
重さも考慮に入れてください。重さは素材やサイズによって変わり、ハンドルは筒状の形をしています。毎日持つ前提なら、荷物を入れた状態に近い重さを店頭で確かめておくと安心です。
よくある質問
Q. 1923とクラシックは、中古で見分けられますか?
A. 前面を見れば判断できます。前面を横切るステッチが入り、楕円のパッチが付いていればクラシック系、面が無地ですっきりしていれば1923です。鍵の有無は判別材料になりません。クラシック系でもサイズによってはカデナが付かないためです。写真での判断が難しい場合は、出品者にステッチの有無を確認してください。
Q. ボリードは自立しますか?
A. 荷物を入れた状態であれば自立します。空にしたときに形を保てるかは素材次第で、型押しのエプソンは立ちますが、柔らかい革は前後に倒れ込むことがあります。店頭で確認するなら、中身を抜いた状態で置いてみるとその個体の傾向がわかります。
Q. ストラップだけを別売りの長いものに替えられますか?
A. 1923の25は付属のストラップを取り外せる仕様のため、物理的には付け替えられます。ただし金具の形状に合うものを選ぶ必要があり、合わない金具を無理に使うと本体を傷めます。斜め掛けを前提にするのであれば、ストラップの交換よりも、最初からその用途に合うモデル(ボリードであれば斜め掛けに対応した1923のミニ)を選ぶほうが確実です。
Q. 毎日の通勤に使えますか?
A. 書類を持たない働き方であれば選択肢になりますが、A4を余裕をもって入れられるのは31以上なので用途は限られます。加えて重さとハンドルの当たりがあるため、電車で長時間持つ前提なら事前に確かめておくべきです。開口部が大きく開いて中身が見渡せる点は通勤向きなので、荷物の量が少ない方には合います。
Q. 27や31は今も注文できますか?
A. 廃番ではないため可能性は残りますが、公式オンラインに並ぶことはほとんどなく、店頭でも常時扱われるサイズではありません。確実に手に入れたいのであれば、流通している個体を探すほうが現実的です。専門店に希望のサイズと色を伝えておけば、入荷したときに案内を受けられます。
まとめ
ボリードはクラシックな27・31・35・45と、原型に立ち返った1923のミニ・25・30に分かれます。1923は前面の楕円パッチと横に走るステッチがなく、すっきりした見た目が特徴です。27・31は廃番ではありませんが、公式オンラインに並ぶことはほとんどありません。
A4の書類を余裕をもって入れられるのは31以上で、1923の30は数mmの余裕しかありません。型番と実寸は一致せず、1923の25は型番25に対して実寸26cmです。形の保ち方は素材に左右され、エプソンは崩れにくく柔らかい革は沈みます。
在庫はボリードコレクションからご確認いただけます。サイズや素材で迷った際はGINZA CELIA公式LINEからお気軽にご相談ください。
この記事のまとめ
- ✓ボリードは1923系とクラシック系の2つに分かれる
- ✓1923とクラシックは前面のステッチとパッチで見分ける。27・31は廃番ではないが公式オンラインにはほぼ並ばない
- ✓A4を余裕をもって入れられるのは31以上。1923の30は数mmの余裕しかない
- ✓型番と実寸は一致せず、1923の25は実寸26cm
- ✓ファスナーを初めて採用したハンドバッグ。ファスナー自体の発明ではない